導入背景
基幹システムの維持管理に年間3億円程度かかっていた。
コストダウンと法令対応に追従する迅速な仕様変更に耐えられない状況であった。(ここ数年著作権法などいろいろ法改正がありましたよね。。)
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パッケージソフトの保守性とコスト
海外との折衝により、迅速な仕様変更が困難であった。コストは年間1億円。
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サブシステムの保守性とコスト
パッケージソフトを補完する形でサブシステムが存在しており維持対応費用とそれらの保守を合わせて年間2億円。
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積みあがる課題
我々が引きついた課題の総数は100件近くあり、課題が一向に解消しない状態であった。
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お客様に主導権が無い
お客様に主導権がある状態とは言えなかった。ブラックボックスが多くソースコードやドキュメントなどの把握が後手にまわっていた。
ご覧の通り良い状況とは言えず、かつベンダーロックイン状態でした。これを打破するために我々は立ち上がる。
導入後の効果
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手始めに運用コストを半減
システムの理解を深めるべく、我々はまず運用保守を受注し、年間2億円だったコストを1億円に圧縮。
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課題を解消
約半年で100件近くあった課題はほぼ解消した。
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主導権を奪還
ブラックボックスを解消するためソースコードの解析を行い、仕様変更を可能な状態までもっていった。
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ライブラリ管理の正常化
ソースコードやドキュメントの管理を正常な状態にもどし、お客様も我々も共有認識を持てる状態にした。
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後手の対応から未来を見据えられるように
課題が多く、ブラックボックスか去れているケースでは後手後手になる傾向が強く、本来行うべき対応にリソース割けなくなっていた。それを解消したことでお客様は本来の業務に専念することが可能となった。
導入内容
下記のようなサービスを導入することで、効果的に主導権をとりもどすことに成功した。
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インシデント管理サービス
インシデントの発生から解決まで正しく、迅速にハンドリングするサービスを提供し、効率的にインシデントを処理します。
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課題管理サービス
山積してる課題の解消率をKPIに定めて精力的に課題の解消を行うことに注力しました。また新たに発生する課題に関しても課題管理プロセスを策定することで迅速に処理します。
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ソースコード解析サービス
サブシステムのコントロールを取り戻すためにソースコートの解析からビルド環境の構築を行い、サブシステムの仕様変更が行える状態にします。
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構成管理サービス
構成管理DBを構築し、正確にCIを管理する。さらには定期的な棚卸を行い、構成管理の是正を行います。正確な構成情報なくて変更は行えません。
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障害対応サービス
システムの弱点を把握し、簡単迅速な復旧方法を策定します。またシステム停止時のワークアラウンドについても策定し、業務停止を発生させません。
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変更管理サービス
システムの変更を確実な手順、および担保された状態でおこなえるようにプロセスを整備します。